「クロスの色など、お義母さんと相談して決めたんですが、いつも二者択一の最後を私に委ねてくれて、それで私がどちらかを選ぶと、『よかった、私もこれがいいと思っていたのよ』という感じで……とにかく二人で楽しみながら決めることができました」と、嬉しそうに語ってくださったのは、H様邸のご長男の奥様。
そんな、素敵な関係の親世帯と子世帯が暮らすH様邸は、リフォームによって二世帯住宅に生まれ変わったお住まいです。
「実は以前にも、別に世帯を構えていた長男から、この家を増築できるだろうかという話があったんです。その頃は、まだ同居云々はなかったんですが、担当の山中さんに予算面も含めてざっくりと相談しました」と、ご主人。それが、同居を前提にしたリフォームが具体的になったのは、消費税のアップが話題になり始めてからのことだそうです。ただ、「2階にリビングを設けたい」というご長男ご夫妻の想いを実現するには増築が必要となり、予算面との兼ね合いでしばらく検討が続きました。結局、様々な問題をクリアにして、１階を１ユニット、２階を1・5ユニット増築するということで、ご契約。それから、細部の検討・決定は、奥様とご長男の奥様が主体となって進められたわけです。

H様邸の今回のリフォームで、ポイントとなったのは、やはり2階に設けたリビング。ご長男は、「とにかく広く」というご要望でしたが、デザイン面でイメージを伝えたのは、ご長男の奥様。「本当にざっくりとしたイメージだったんですが、ラフなスケッチを描いて伝えました。リビングの一角に畳コーナーを設けるなど、思い描いていた通りの仕上がりです」と、ご満足の様子です。
一方、「私は、外回り担当でした」と笑うのは、ご主人。「クルマが4台になるので、その駐車スペースをどう確保するか。それに思い入れのあるタイルを壊したり、植木を減らしたり……随分妥協もしましたが、何とか満足のいくカタチになりました」とのことです。
また、奥様も「一番のお気に入りは、とても広くなった玄関ホールですね。以前は、玄関を入った空間が狭いのが落ち着かなくて……」と、語ってくださいました。
さらに、H様邸では、脱衣室とは別に洗面所を設けました。「例えば、お義父さんが入浴中でも、洗面所で子どもたちに歯を磨かせたりできて便利ですね」とは、ご長男の奥様。こうした二世帯住宅ならではの配慮も、隅々まで行き届いた住まいになったようです。