20年前に新築された当初から、ご長男の結婚後を考えて、二世帯住宅にされていたF様邸。その後、家族が増え、今では2人のお孫さんを含め6人家族が暮らしていらっしゃいます（ご長男は単身赴任中）。
「子どもたちが、それぞれ自分の部屋がほしいと言い出したんです。それが、リフォームのきっかけでしたね。ダイニングキッチンも、狭かったので、ほとんど使っていませんでした」とご長男の奥様。ご主人も「二世帯住宅といっても、2階はただ大きな部屋があるだけで、台所は申し訳程度。あくまでも1階がメインの暮らしでした。ですから、完全な二世帯という感じではなかったですね。孫たちが小さいうちは、それでもよかったんでしょうが、成長して、間取りが暮らしに合わなくなってきたんです」と、語ってくださいました。
「最初は、庭の空きスペースに増築できないかという相談をしたんです。ところが、建ぺい率がいっぱいになっているから無理ということで……」とは、奥様。そこで、2階部分のオールリフォームという方向でプランづくりが始まりました。

「中村さんが最初に上げてきてくれたプランにビックリしたんです。キッチンの位置を移動して、見事に要望を叶えてくれていました。家族の誰もが『わぁ、こんな風にできるの!!』『こりゃいいじゃない!!』という感じで……」とご主人。
ご長男の奥様も「子ども部屋を二つと対面キッチンに、という希望は伝えていたんですが、実際、こんな風に実現できるとは思っていませんでした」と、感激されたそうです。そこで、その案をベースに、細部をつめる作業が進んでいきました。
「プランには、概ね満足していましたから、後は予算面のことですね。その点では、部谷さんにいろいろ無理を言いました。でも、予算的には多少膨らんでも、間取りが劇的によくなったので満足していますよ」とご主人。奥様も「増築で、仮に一部屋、あるいは二部屋を増やしていても、意味がなかったと思います。本当に息子たち家族の暮らしのことを考えていただいた間取りになって、よかったと思っています」とのこと。
もちろん、ご長男の奥様も「そんなに広いわけではありませんが、明るくて快適な部屋ばかりになりました。中でも、家族が一緒に団らんできる対面キッチンのLDKが実現したのが何よりです。以前は、キッチンとリビングが離れていましたから……子どもたちも、自分の部屋が気に入っているようで、大喜びなんですよ」と、ご満足の様子です。