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暮らしと住まいの情報満載! 2016.12月号 Vol.139
格子は空間を仕切りつつも、緩やかにつながることができるインテリア!
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今週のコラム・・・昔ながらの格子をインテリアに
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昔ながらの格子をインテリアに
昔ながらの確かな技術で、木を規則的に組み上げた「格子」。そのかたちの美しさに目を奪われることもさることながら、整然としたわずかな隙間から、ちらちら見え隠れする奥の空間がちょっと気になりますよね。見えそうだけど完全には見えない、格子を挟んで気配をさりげなく感じる、といったほどよい隔離感をつくれるのが格子の魅力の一つでもあります。そんな格子が、最近は内装建具として人気を集めています。以前は外装に用いられることの多かった格子ですが、今、インテリアとしてどんな風に活用されているのでしょう。
格子はなぜこの様式?
そもそも、格子とはどのようなものか少し調べてみましょう。
格子は「木」本来の美しさを、最大限に引き出すことのできる建具だと言われています。今もなお、京都や奈良などでは町家を多く見かけることができますが、そこでは、風情豊かな情景を作りだす格子の連なりが、街並みのシンボルになっているといっても過言ではないでしょう。
江戸時代になって頻繁に町家で使われるようになった格子戸は、自然の光と風を優しくとり入れて室内環境を適切に保ちつつ、外部からの視界を遮り侵入を防ぐという役割も果たしていました。京都などでは、格子の木組は単なるデザインではなく、室内環境を整えるという機能面から、店の職業を表すものでもあったようです。例えば炭屋は、炭粉が近隣へ舞わないよう、通常の格子よりも木と木の間隔が狭いものが用いられました。
また、採光のコントロールやデザイン性に配慮された、親子格子も多く見られます。親子格子とは、一般的に太い縦格子を親に、細い縦格子を子に見立てたものですが、子格子に上部を切り揃えた切子(きりこ)を用いたタイプもあります。切子格子とも呼ばれるこの格子には、親格子と子格子(切子)の太さが違わないものも見られます。親格子1本に対して切子部分の本数は、職業によって織屋は4本、糸・紐屋は3本、呉服屋は2本と変えられていました。格子には、光と風をコントロールするとともに、表示性という先人の知恵も詰まっていたのです。
格子なら、ゆるやかに空間を区切ることも
格子は、古くから受け継がれている伝統美ではありますが、その端正な表情から、モダンな印象ももたらしてくれます。近頃は、直線的でシンプルなインテリアデザインが好まれる傾向にあるので、まさに格子はぴったりのアイテムです。
また、気配をさりげなく感じられるという利点から、例えばリビングとダイニング、ベッドルームと書斎コーナーなど、ひとつにつなげた空間を視覚的・心理的にゆるやかに仕切るのにも適しています。最近ではリビングを大空間に設定しているご家庭も多いので、ちょっとしたパーソナルスペースを設ける時にも良いかもしれません。
格子のパーテションを使いましょう。固定タイプのものや可動(スライド)タイプのものがあり、さらには格子のみのもの、格子の間にガラスなどをはめたものなど種類も豊富で、使い分けることができます。格子のみのタイプであれば、通気も妨げませんので、光と風を上手に取り入れることができ、圧迫感もありません。

日本の美意識と使い勝手が結実した格子を賢く生活環境に取り入れて、その魅力を再認識してみませんか。