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◎第46回 「アベノミクス」が与える住宅市場への影響とは? 2013-0306 up
 
 

「アベノミクス」の主な内容は?
安倍首相の掲げる大胆な経済改革、いわゆる「アベノミクス」は住宅市場にも大きな影響を与えると言われています。
具体的には、2%のインフレ目標の設定や円高是正、大胆な金融緩和や大規模な公共投資、産業復興のための規制緩和などが主なものです。
まず住宅の取得コストですが、インフレ(物価上昇)が実現されれば住宅価格も連動することになります。次に円高是正ですが、林野庁の統計によると2011年度で製材の57%、合板では76%が輸入木材に頼っています。当時75円73銭の最高値を記録しましたが、2013年2月1日現在では92円台と超円高水準からの是正が実現しています。この状況が続くと、輸入財の価格上昇は避けられないでしょう。
 
金融緩和からの影響は?
アベノミクスには「政策金利のマイナス化」などが盛り込まれている為、一見すると金利は低下するように見えますが、これは短期金利に通用するもので、住宅ローンが連動する長期金利については、昨年12月の0.6%を底値に上昇する傾向が見られます。
併せて、長期金利と逆の動きをするといわれる国債は、アベノミクスによる追加発行や株式市場への資金移行によりこのところ価格が低下しており、「長期金利は継続的に上昇する」と予想する声が高くなっています。
アベノミクスの効果がハッキリするのはこれからですが、景気回復の「気配」は見られます。住宅取得をご検討されている方にとっては、本格的な効果が出る前の購入が「アベノミクスの効果を最大限に享受する」事になるかもしれませんね!
 
 
 

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