目次
気密性とは?

気密性とは、住宅の「すき間の少なさ」を表す性能のことです。
壁や窓、床、天井などの接合部から空気が漏れにくいほど気密性が高い家といえます。
気密性が高いと外気の影響を受けにくく、冷暖房効率が上がり、一年を通して快適な温度を保ちやすくなります。
気密性を表す「C値」とは?
C値(シーチ)は、住宅の「気密性能」を数値で表した指標で、”家全体のすき間の面積を延床面積で割った値(㎠/㎡)”です。
数値が小さいほどすき間が少なく、気密性が高い家といえます。
次世代省エネ基準の基準値は5.0となっています。
気密性が重要な理由
気密性が低いと、すき間風や外気が入り込み、冷暖房の効率が悪くなります。
その結果、光熱費が上がるだけでなく、結露やカビの原因にもなります。
気密性を高めることで、室温が安定し、住まいの耐久性や快適性が大きく向上します。
断熱性との違いを理解しよう
断熱性は「熱を通しにくくする性能」、気密性は「空気を漏らさない性能」です。
断熱だけ高くても、すき間が多いと効果が半減します。
両方をバランスよく高めることで、快適で省エネな住宅が実現します。

気密性の高い家のメリット

気密性の高い家は、快適さや省エネ性能、住宅の寿命に大きく関わります。
すき間をなくすことで外気の影響を受けにくくなり、光熱費の削減や結露の防止など、多くのメリットが得られます。
ここでは、気密性の高い家のメリットをご紹介します。
冷暖房効率が良く光熱費を抑えられる
気密性の高い家はすき間から空気が漏れにくく、冷暖房の効率が大幅に向上します。
外気の影響を受けにくいため、少ないエネルギーで室温を保て、光熱費の削減にもつながります。
省エネで経済的な住まいが実現します。
結露やカビを防ぎ、建物の耐久性が高まる
気密性が低いと、外気が入り込み室内外の温度差で結露が発生しやすくなります。
高気密住宅では湿気の侵入を防ぎ、カビや腐食のリスクを軽減します。
結果として構造材の劣化を防ぎ、家を長持ちさせることができます。
外気・騒音・花粉の侵入を防ぐ快適な室内環境
すき間が少ないことで、外気の流入や騒音、花粉・ホコリの侵入を防げます。
気密性を高めると、静かで清潔な室内環境を保ちやすく、花粉症やアレルギーが気になる方にも安心です。
室温のムラが少なく一年中快適に暮らせる
家全体の気密性が高いと、部屋ごとの温度差が少なくなり、冬でも廊下や脱衣所が冷えにくくなります。
エアコンの効きが均一になり、家中どこにいても快適です。
また、ヒートショック防止にも効果的です。

気密性の低い家のデメリット

気密性が低い家は、外気の影響を受けやすく、快適性や住宅性能が大きく低下します。
冷暖房効率の悪化や結露の発生など、暮らしや住まいに与えるデメリットを具体的に解説します。
冷暖房効率が悪く光熱費が上がる
気密性が低い家は、すき間から外気が入り込みやすく、室温が安定しません。
そのため冷暖房の効きが悪くなり、光熱費が高くなります。
エネルギーを無駄に使うため、経済的にも環境的にも非効率です。
隙間風や温度ムラによる不快感
すき間からの冷気や熱気が入り込むことで、部屋ごとの温度差が大きくなり、居心地が悪く感じます。
冬は足元が冷たく、夏は冷房が効きにくくなるなど、快適さが損なわれやすいのが特徴です。
結露・カビ・ダニなどの発生リスクが高まる
外気が侵入しやすい家では、室内の温度差で結露が生じやすくなります。
放置するとカビやダニが発生し、建物の劣化や健康被害の原因になることもあります。
気密性を高めることでこれらのリスクを防げます。
家全体の気密性が高いと、部屋ごとの温度差が少なくなり、冬でも廊下や脱衣所が冷えにくくなります。エアコンの効きが均一になり、家中どこにいても快適。ヒートショック防止にも効果的です。

家の気密性を高める方法

家の気密性を高めるには、設計だけでなく施工の精度や素材選びも重要です。
サッシや断熱材、配管処理など細部まで丁寧に施工することで、すき間を減らし、快適で省エネな住まいを実現できます。
① サッシ・ドア周りの施工精度を徹底する
窓枠やドア枠のすき間は、空気漏れの大きな要因です。
樹脂サッシや複層ガラスを採用し、施工時にしっかりとコーキング・パッキン処理を行うことで気密性が向上します。
② 配管・配線の貫通部を丁寧に処理する
エアコンや換気ダクト、電気配線の通り道は、見落としやすい空気漏れポイントです。
専用の気密パッキンや発泡ウレタンなどでしっかりと密閉処理することが重要です。
③ 断熱材の施工品質を高める
断熱材の隙間やズレも気密性を下げる原因になります。
吹き付け断熱(ウレタンフォーム)や高精度の充填断熱を採用し、隙間なく施工することで効果が上がります。
④ 換気システムの設計を最適化する
高気密住宅では、24時間換気システムとのバランスが重要です。
第1種換気(熱交換型)を採用することで、外気を取り込みながらも快適な温度を保ち、空気の質と効率を両立できます。

気密性が高い家づくりで注意すべきポイント

気密性の高い家をつくるには、性能だけでなく、換気や施工精度などとのバランスも重要です。
ここでは、高気密住宅を計画する際に注意すべきポイントをわかりやすく解説します。
換気計画のバランスを取ることが重要
気密性を高めると外気が入りにくくなるため、計画的な換気が欠かせません。
高気密住宅では「第1種換気(熱交換型)」などを導入し、空気の入れ替えと省エネ性能のバランスを取ることが大切です。
高気密=高断熱ではないことを理解する
気密性と断熱性は似ていますが、別の性能です。
気密性は“空気を漏らさない”、断熱性は“熱を通しにくい”という性質であり、どちらか一方だけ高くても快適な家にはなりません。
両方を高めてこそ快適な住環境が生まれます。
施工会社の技術力と測定実績を確認する
気密性能は設計よりも施工精度に左右されます。
C値測定を実施しているか、実績値がどの程度かを確認することが大切です。
高気密住宅を実現するには、細部まで丁寧に施工できる会社を選ぶことがポイントです。

気密性に関連するよくある質問
気密性は住宅の快適さや省エネ性能に大きく関わる重要な要素です。
ここでは、「窓は開けてもいい?」「費用は高くなる?」など、気密性に関するよくある疑問にお答えします。
気密性の高い家は窓を開けない方がいいですか?
いいえ、必要に応じて窓を開けても問題ありません。
高気密住宅でも換気が重要で、計画換気システムがあるため空気は常に入れ替わっています。
季節や気候に合わせて自然換気も活用しましょう。
気密性が高い家のデメリットはありますか?
気密性を高めるほど施工精度や使用素材の品質が求められるため、建築費用がやや高くなる傾向があります。
また、換気計画が不十分だと空気がこもるリスクもあります。
適切な換気設備とバランスの取れた設計で快適性を保てます。

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気密性は、家の性能を左右する重要なポイントです。
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